2024年4月1日より、エネルギー資源開発連盟 会長に就任しております中原俊也です。
 私どもエネルギー資源開発連盟のミッションは「エネルギー安定供給」と「カーボンニュートラル社会実現」この2大テーマへの貢献であります。

 エネルギー安定供給への貢献の面では、先進国の中でも最低のエネルギー自給率である日本のエネルギーの安全保障強化が最大の課題です。当連盟の前身となる石油鉱業連盟が創設された1961年以来、我々は自主開発比率の向上を重要な目標に位置付けております。50年前の第一次オイルショック当時の日本の自主開発比率は8.5%でしたが、その後の官民の努力によってこの比率は大きく増加し、現在は30%を大きく超え、40%程度まで増加しております。政府の目標は2030年度に50%以上、2040年度に60%以上に設定されています。引き続き上流投資の維持、拡大を通じて政府とともにこの目標達成を目指していきます。

 カーボンニュートラル社会実現への貢献の面では、特にネットゼロの最終手段であるCCSの社会実装を業界一丸となり牽引していきます。CCS社会実装のためには、我々石油開発企業が長年培った地下構造の把握・地下流体挙動の分析に長けた強みを活かすことが期待されており、先般の第6次エネルギー基本計画では、我々の業界はCCS、水素、アンモニアといったカーボンニュートラル関連の技術・燃料供給のメインプレイヤーとして位置づけられています。

 前身の石油鉱業連盟は、1961年から活動をしてまいりました。連盟会員各社は、従来の石油・天然ガスの上流開発に加え、CCS、水素、アンモニアなどのカーボンニュートラル事業に事業範囲を拡大しています。これを踏まえまして、2024年4月1日から「エネルギー資源開発連盟」に名称変更いたしました。当連盟は、新しい名称のもと、会員各社の結束を一層強化し、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル社会実現のために全力を傾ける所存です。

会長 中原 俊也
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