目標採用の理由
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天然ガスは、燃焼時の発生熱量あたりCO2排出量が他の化石燃料に比べて少なく、高い環境優位性を備えていることからも、その需要が増加しており、これに応えることは石油鉱業連盟の社会的な使命である。そのための増産は、生産過程での温室効果ガス排出量の増加を伴うものの、消費過程でのCO2排出量は燃料転換が進むことにより削減され、社会全体での温室効果ガス排出量削減に貢献するため、排出原単位の削減を目標とした。目標設定は当連盟が参加した2005年の足元の原単位、今後想定される原単位の高い油ガス田の増産、施設合理化等を勘案し20%に設定した。
石油・天然ガス開発業界はこれまで温室効果ガスの放散抑制、省エネルギー、施設合理化等各般の温室効果ガス排出削減を実施してきた。今後は、より条件の悪い油・ガス層を対象としなければならないので、排出原単位は基本的には上昇傾向にあるが、更なる対策の積み上げを行い、目標達成を目指す。
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石油鉱業連盟会員企業は海外において多くの事業を展開している。海外事業の実施にあたっては、優れた環境保全技術・省エネルギー技術が活用され、エネルギー資源開発の第一線にあって、エネルギーの有効利用が進められており、引き続き努力目標として温室効果ガス排出削減に努める。
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| 3) |
「京都議定書目標達成計画」では、天然ガスシフトの促進が重要課題の一つとして位置づけられている。天然ガスは燃焼によるCO2の排出量が、石炭の約6割、石油の約7.5割であり、窒素酸化物や硫黄酸化物の排出も少ないクリーンなエネルギーである。エネルギー源の天然ガスへの転換を通じての温室効果ガス排出削減は、石油鉱業連盟会員企業がその事業展開を通じて広くエネルギー需要家に貢献できるものであり、天然ガスの開発推進を目標として掲げた。
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地球温暖化対策技術開発について、CO2地中貯留技術は石油・天然ガス開発技術を応用して早期大規模温室効果ガス排出削減を実現でき、地球温暖化対策の鍵とされる。2005年9月、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によってCO2の地中貯留が気候変動に対して有効であることが確認され、高い評価が与えられた。第4次報告書ワーキンググループの報告においても、鍵となる削減策として明記されている。石油鉱業連盟は引き続きCO2地中貯留技術の早期実用化を目指す。日本における地中貯留のポテンシャルは構造性貯留層で301億t−CO2、非構造性貯留層を含めると1,461億t−CO2に及ぶ。(出典:RITE/ENAA「二酸化炭素地中貯留技術開発平成17年成果報告書」)
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| 5) |
石油鉱業連盟会員企業は、石油・天然ガスの安定供給に応え、厳しい自然と対峙しながらエネルギー資源を生産しており、エネルギーの大切さを直に知る立場から、エネルギーを有効に扱う取り組みを行なってきており、今後とも多様な地球温暖化ガス排出削減や地球環境保全に取り組み、持続的な開発を行っていく。 |
| 8.環境マネジメント、海外事業活動における環境保全活動等 |
(1)石油・天然ガス開発企業におけるHSEマネジメントシステム
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HSE(Health, Safety & Environment)マネジメントシステムは1988年の北海での海洋施設火災を契機に世界的に広まった健康、安全、環境についての約款・基準で、海外の石油・天然ガス開発においては、操業上必要不可欠なものとなっている。国内においては鉱山保安法の規定にHSEの内容が網羅されている。石油鉱業連盟会員企業では、引き続き、それぞれの環境に応じてHSEマネジメントシステムを用いて、事業を実施していく。HSEマネジメントシステムの他、ISO14001マネジメントシステムを導入し環境への取り組みを行っている会員企業もある。
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(2)海外におけるその他の環境活動
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産油国は石油・天然ガス開発にあたっては、厳しい環境基準を設けている。また、共同事業者となる外国石油会社及び関連請負会社はHSEマネジメントシステムを導入し、独自の基準を設けて操業を行っている。海外における石油・天然ガス開発においては、これらのシステム・基準に基づき、温室効果ガス削減以外にも以下のような環境取り組みを行っている。
・環境影響の少ない水系掘削泥水の使用
・原油生産とともに産出される水の残存油分の処分
・掘削屑の地下還元
・リサイクル推進
・水質改善プロジェクトへの参加
・動物保護
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(3)国内の石油・天然ガス開発事業から発生するBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)及びVOC(揮発性有機化合物)の排出削減
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石油や天然ガスにはPRTR対象物質でもあるBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)が含まれており、この排出量削減のため、ベントガス中ベンゼン除去装置導入・更新、除去装置の最適化運転、ベントガスの燃料化等の対策に取り組んでいる。
また、VOC排出削減においては、ローリー出荷施設への回収設備設置等に取り組んでいる。
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(4)クリーン燃料開発:GTL、DME
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GTL(Gas to Liquids)やDME(Dimethyl Ether)は天然ガスから製造するクリーンな液体燃料で、石油・天然ガス開発に関連した技術開発として取り組んでいる。
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(5)グリーン調達
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グリーン調達基準をもって既に実施中の会社もあり、引き続き広く実施されるようにしていく。
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(6)その他国際貢献
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会員企業が、CO2回収・貯留による排出抑制・削減促進に協力するため、CO2回収・貯留技術に関する国際的な研究開発プログラムであるIEA-GHG(International Energy Agency Greenhouse Gas Program)にスポンサーとして加盟し、活動に協力している。また、豪州政府が主導して設立したCO2回収・貯留の実証プロジェクト推進のための機関であるGlobal CCS Instituteにも複数の会員企業が加盟して、実証プロジェクト実現に協力している。
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